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第9回ビデオ研究会が、以下の日時・会場にて開催されました。
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開催日時:3月6日(土)15時〜17時
@ 宝塚造形芸術大学東京新宿キャンパス4F405教室
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内容:
「現代の鬼師」 
屋根瓦製作選定保存技術
保持者 小林章男(奈良県)

「品格を薫りに染めて」 
友禅重要無形文化財(各個認定)
保持者 森口華弘(京都府)
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参加者からのREPORT

■「現代の鬼師」
日本瓦の形は大きくわけて丸瓦、平瓦、役瓦の3つ。
そして軒先や棟を飾る役瓦づくりのなかで、
邪から家を守る鬼瓦を焼く職人を「鬼師」と呼んだ。
映像では、真空土練気なる機械から板状の粘土が出てきて、
その切り分けた粘土板を母屋とよばれる土台に繋げていき、
そこから鬼面づくりが始まる。
竹べら一つで、あっという間に鬼瓦の素地が出来上がる。
それから徐々に形が整えられ鬼瓦が出来ていく。
映像のなかで制作者は、鬼ではなく人間の顔を創っているのだと云う。
狂言の名曲「鬼瓦」で長期在京中の田舎大名が鬼瓦をみて、
国元に置いてきた女房の顔そっくりだといって泣き出す場面は、
まさしくその制作者の気持ちが伝わっているのではないか。

■「品格を薫りに染めて」
森口友禅は、高度な薪糊技術の創造と、
細密かつ大胆なデザインによる着物制作で知られている。
制作風景を映像で見ていると、
薪糊をしたあと色を刷毛で塗っていく時に
よくそれがとれないものだと思っていました。
ビデオ鑑賞後、そのことに関していろいろと参考意見をいただき、
勉強することが出来ました。
話は変わりますが、
銅版画の制作技法の一つにアクワチントというのがあり、
これは松脂粉末の粒子を蒔くことによってぼかしの表現をするものです。
銅板への定着は熱を加えることで行い、
色の濃淡は腐蝕液につけて決めていき
段取り的に似たところがあるようです。
観賞後の意見交換はけっこうおもしろいので
これからも鑑賞研究は楽しみかと思いました。

報告:小俣邦夫
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by douguhoukoku | 2010-03-26 17:53 | ■終了イベントのREPORT

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